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創る、伝える、企画する日々ダンス漬け!伊藤直子の超日常


by session-house

女の人生は続く

誰にもほめられもせず、などと書いたのでひがんでいるように
聞こえたらいけないので、一言。
67歳にもなると簡単にはほめてはもらえないということ、というか
ほめにくいだろうと思おう。若いダンサーには批評家の方々も、
一言語りかけるけど、私にはそれはない。それでいい。

しかしカーテンコールに出たときのお客さんの手ごたえはわかる。
先日は久しぶりに以前のマドモアゼル・シネマのような、お客さんが、
深いどこかにいるような、いい感覚、嬉しかった。
一緒に旅したなと実感できるその時間が私のほめられ時間。

75歳の芥川賞作家の黒田さんが「生きている間に見つけてくださって
ありがとう。」といっておられたが、ほんとにそう思う。

今大方さんをみてほしいし、マドモアゼル・シネマを体験してほしい。


「野に咲け」と父がいつも言っていたように、私の場合、自分の振付けが
よくも悪くも人に向かう道を見つけた実感、咲く野が見つかった、みたいな
スタートラインに立つのに20年もかかってしまったなあ。
by session-house | 2013-02-11 16:54