創る、伝える、企画する日々ダンス漬け!伊藤直子の超日常


by session-house

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ケンタロウ、ホナガヨウコと若手の注目株の2週連続公演は
やはり、新鮮でした。所属したがる今の風潮の中で頑張るふたりです。

20年前、オープンの頃は迷子ダンサーがあふれ、セッションハウスは
日々面白いエネルギーで蠢いていましたが、こんな不安定な時代、少し
安心したい、その気持ちは分かります。

私もマドモアゼル・シネマを育て上げるのに一心不乱の時代をすごしました。
今度のツアーである一線を突破。作品の提示の仕方はどうしようと変わらない
普遍をつかんだような気がします。というか、私の限界。

今まではその限界を絶望で受け止め、さらに努力するという涙、涙、、、、
今回は、限界を私の普遍ととらえる、、なんだろう、開き直りというほど
ふてぶてしいものでもなく、フラットな気持ち。

ダンスをしたい女子達にもっと機会をつくるべく、スクールを立ち上げます。
少し所属意識を持ってもらい、からだの意識を共有し、マドモアゼル・シネマの
世界を体現してもらう、、、、舞台の機会が多くないとダンサーは育ちません。
完璧はないし求めないし、20年前の踊る場所がほしくて集まってきた迷子たち
と同じように付き合ってみたい。

面白い、愚直な、そしてけなげなダンサーと出会うべく10月からスクール。
さあ、元気を出そうかな。
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by session-house | 2011-09-30 19:41 | Comments(3)

ポルトガル劇場事情

若い日ポルトガルを放浪した良平氏とツアーの話に花開き、
ポルトガルの劇場事情も以前と違うようです。

オリエンテ美術館劇場は干し鱈倉庫を改築してつくった、現代的な
完全装備。オーナーの持っている美術品を飾るためにつくった物らしい。
ちょうど日本展をやっていてキティちゃんや、ガンダムが展示されてました。
スタッフも制作、テクニカルとも英語で対応、完璧なサポート。

マラポスタ中央文化劇場は民間運営。4つの小劇場、ギャラリー、カフェ、
リハーサル室と全てが揃い、地域のアートセンターとしてゆるぎない感じ。
小さな子ども劇場があり、ちょうど新作の準備で白雪姫の小人のおじいさんや、
何とか博士のような、そのまま登場人物のようなおじさんたちが大道具や
小道具を楽しそうに仕込んでいました。
前回の作品はポーランド中から2万人の子ども達が見に来たそうな、、、
30から40人でいっぱいになりそうな小さな劇場で、すごいことです。

そんな2つの劇場で、スタッフは現地スタッフとがっちり組んで仕事!
照明、映像、音響の演出がみんなで思わず納得のところに行き着き、
6年の歳月のありがたさが身にしみました。

ダンサーにとっても実感や得ることの多いツアーですが、スタッフワークも
経験を積み重ねることで成長できます。もちろん振付の私にとって
現場でしか得られない宝!そして応援してくれるみんなにフィードバック。

帰って来て次々と若い振付家の公演をサポート、忙しく働いていますが、
どんな形のフィードバックがいいのか思案中。

舞台を好きな人たちとマラポスタのスタッフのように生きていけたら
楽しいだろうな。カフェで働きたい人や、雇用も生まれるし、、、、、
先立つものがないのが残念な秋の日々であります。
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by session-house | 2011-09-29 17:57 | Comments(0)

ポルトガルへ移動

猛スピードでとばす2台のバンで雨のベルリンに早朝到着。
今回は早起き旅で移動のたびに4時だ5時だと大変。
セーターも着込む秋寒のベルリンを出発、マジョルカ島でトタンジット。
いきなり夏休みを過ごした日焼け、腹だしスタイルの人、人、人。
ヨーロッパは広いなあ。日焼けはいまだ大好きらしくみんなこんがり。
そういえば、かのベロニカちゃんが「日本人は晴れた日に傘をさすって
本当?」と聞いてたけど、美白は日本的なことなのかな。

ポルトガル着。オレンジの屋根、白い壁の家が並び一気に気持ちが上昇。
タクシーを連ねてホテルに直行。荷物の多いダンスの旅は移動は一仕事。
今回はそれぞれのトランク、グッと重い手荷物のほか、規格外サイズの
デカダンボール2個。荷物の交渉にどの空港でも手間取り、超過料金に
ドキドキ。重さを減らせ指示が飛んでくると、一斉にトランクを開け、引き出し
手荷物に。

英語での交渉はドイツ育ちの映像のまさちゃん。
日本人だけど、骨格ももはや日本人離れしたまさちゃんは、いつもの笑顔を
しまいこみグッとこわもてでせまります。毎回ツアーのたびにまさちゃんの
交渉力でいろんな場面を乗り切り、やれやれと安堵するのです、、
ありがと!まさちゃん

ホテルは、今回はホントのホテルでした!!!
喜ぶみんな、それぞれの部屋割りに別れ、さあ晩ご飯。

空腹と満足の間の極端だったポルトガルの一食目は魚の美味しいレストラン!
揚げ物の多かったポーランドから素の味を楽しめるポルトガルは、やはり
うれしい。いわしの塩焼き、蝦の塩茹で、魚介スープのリゾット。
到着一日目の満足の夜はいい気持ちでふけたのでした。

今回はメモもつけず、思い出しながら書いていると長くなるんだ、
とりとめのないだらだらに言い訳。ツアーの参考になればいいけど、、、、
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by session-house | 2011-09-23 12:39 | Comments(0)

ポーランド2

巨大ピザは5枚もあり、空腹の14人が頑張ってやっとで2枚半!でした。
最初の驚きでした。キノコが山ほど入り美味しいは美味しい。

毎日の食事は2食用意され、町のレストランでいただくのですが、
この量たるや、、、チキン、魚とメニューは日替わり、スープ付。
朝は歩いて15分か、20分のレストランに行くより何か買うよという
われらに責任感に燃えるベロニカがきっぱりと「私が運ぶ、I CAN!」
毎朝14人分のパンとハム、トマト、玉子、コーヒーをワッセワッセと
運んでくれたのです。けなげなベロちゃん!!!

若者達がボランティアで支え、小さな町の国際フェスティバルは運営、
「たくさんの國から来ていてとても誇り」と16歳は燃え、真夜中というか
3時までナンダカンダやり、学校に行き、私たちに食事を運び、また
お世話に戻り、、、、だんだんやつれていく姿に関心したり、笑えたり。

取材があり、この町の食事はどうかと聞かれ「私たちは定食屋しか
知らない。」とこたえたら、なんとそこは町一番のレストランだと!
ありがたいことでした。最高にもてなしてくれたのに鈍感でした。

ポーランドのことはそんなわけで歩いて30分範囲のことしか知らない。
古い教会のある広場を中心にぐるりと広がる、グリフィノ。
そんな町で、そこのダンサー達と心を通じ合わせ、ダンスを作り、舞台の
最後に両国のダンサーが入り乱れて踊り、スタンディングオベーション。
ダンスでしか出来ない交流が生まれました。

違いを知り驚き、認め合う、ダンスのこたえは10月に映像でね。
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by session-house | 2011-09-21 18:33 | Comments(0)

ポーランドの場合

少しずつご報告。

もうすごく昔のことのようですが、ベルリンに着き寒さにブルブル震えながら映像
の昌ちゃん、そしてマド手ぬぐいを旗代わりに振る敦子さんと合流した日が
8月31日。ベルリンに住む昌ちゃんパパや画家の磯さんの出迎えを受けました。

そこからバスで2時間くらい、いろいろありながらも無事グリフィノ着。日本時間で
は朝5時くらい、ほとんど丸一日、やはり遠い国でした。空腹でハグもよろよろ!
差し入れられたのは直径50センチくらいの巨大ピザ、ビール1箱。コテージと
いうか一軒家に14人の共同生活のそれがはじまりでした。

トイレ2つ、壊れたシャワー1つ、ベッドは2人部屋3人部屋に一人一台確保!
最初の夜に3人目のシャワーが水になったとき全員諦めがついたんだと
思います。上手にみんなでくらせました。

環境は大きな川のほとりの林の中。空気はまるで軽井沢。
大きな夕日や、さわやかな風、美しい青空が暮らしの不便をおぎないます。

16歳のベロニカが私たち担当。「I CAN!」が口癖の責任感にあふれた元気者。
グリフィノは人口2200人の地方都市ですが過疎とは程遠い若者の多い町です。
歩いて移動が可能なサイズの町に、若者や子どもがいっぱい。
高校が二つあり、その1項の体育館を借りてワークショップやリハーサルを。

フェスティバルにはヨーロッパ各地から参加。アジアは直前に韓国が来なくなり
わたしたちだけ。東西の交流が目的なのでアジア代表を自認、頑張る。

私は自分のことに専念、自由時間は作品の見直しに当て、孝さんやダンサー
は他国の作品見学。大掛かりなサーカス的なショウは大人も子どもも集まり、
ここも見る事を楽しむ町の人がいるんだなと、海外に来ると感じるうらやましさ。

とそんなこんなで公演当日、長くなりましたのでまた明日!
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by session-house | 2011-09-20 19:33 | Comments(3)

ダンスに浸る

自分のことだけに集中するツアーから帰って一週間、はやいなあ、、、

昨日から始まったケンタロウダンス、これがいいのですよ。
動く動く。自動速記のような一音に一動きが入るスピードを持ちながら
圧倒してこないゆるさ。名人芸に近い動きなのにすごさとして見せない。
ケンタロウの新しさはそこにあると私はおもいます。

見ていて怖くない。これは見る側にとって良い感じ。

マドモアゼル・シネマは少し違う、違うから面白い。
少し怖い、少し分からない、少し不安、あれ楽しいかも。みたいな
ロマンチック・ホラーが今みんなの合言葉。

来週は又新しい才能をお見せしますよ。
ホナガヨウコ。モデルも仕事のひとつとする彼女は、今回は「時々自動」
の朝比奈さんも引きつれ新作を見せてくれます。
朝比奈さんはセッションハウスの杮落としを飾ってくれた異才、天才。

ダンスのよさは一人一人持ち合わせのからだを使うところ。
いとしいからだたちが営むダンスという行為は、
いつになっても理解という言葉とは折り合えない不思議な感覚。
しかしどこかが実感し、内部で折り合い、感動してしまう、、、
理屈抜きのダンスが今夜も最終回8時からね。
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by session-house | 2011-09-19 13:35 | Comments(0)

ファドの國で癒された

「ガンバレ、トモダチ」87歳のファド歌手が歌いながら近づき、私たちに
かけてくれた言葉です。

旅の最後に頑張ったご褒美にみんなでファドのお店にいきました。
食事をしながら、唄が始まると皆食べるのをやめ聞き入るのです。
3曲歌っては終わり、余韻にひたりながら食事というスタイルです。
4人目の歌手がろうそくだけの明かりの中でうたいだし、私たちは
言葉は分からないながら、その物語の中でさまよう時間を体験。
最後の唄がオブリガート!オラ!ありがとう、ありがとうという曲でした。

おばあさんは歌いながら近づき、日本の私たちを励ましたのでした。

心が震えました。福島や被災地や亡くなったみんなをおもいました。
歌い続けてきた異国の人が祈っているのが伝わります。

帰ってから調べたら、彼女はあのアマディア・ロドリゲスの妹で
セレステ・ロドリゲスという方でした。ファドの心そのものにふれる体験を
したようです。

訪れた2国とも経済的に大変なところで6ヶ月も過ぎた今、話題にならない
大震災に気持ちが沈む思いだっただけに響きました。

フクシマは知っていても津波の被害は詳しくは知らない海外で、私たちも
語り継がねばならないと、癒されながらも、癒されることのないたくさんの
人や事実を思い、日本の現実に引き戻される夜でした。

外に出ると美しい満月、どこでも同じ満月になんだかほとほととしました。
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by session-house | 2011-09-16 18:58 | Comments(0)

ただいま!

昨日朝帰りつきました。ホテルを出発して我が家に着くまでおよそ24時間!
12時間眠り、気功治療を受け、よみがえりました。

皆さんの応援でダンサー、スタッフ最善を尽くしました。
ポーランドのフェスティバルでは電源がとぶと言うトラブルにもめげず、
一等賞の「観客賞」を戴きました。
ポルトガル、2箇所の劇場でもプロフェッショナルな現地スタッフの
後押しをうけ、大喝采の公演となりました。

日常を越えた旅の時間の中でダンスを営むことは、見る、見せるの
関係を越え、濃く共有することなのだと今回も強く思うことでした。
ダンスする私たちが何を考え、感じるか、2カ国ともにインタビュウは
作品よりもそこに集中しました。、アジアから来たダンスする人間にも
自分の町を問い、歴史の中から何を感じたかを問いしてくるのでした。

考えを伝えた私も逆質問「ダンスは楽しかった?」
熱いハグ。

「不思議な場所」は6年連続で上演の機会を得た幸運な作品です。
どんな条件でも踊るダンサーと、スタッフがいます。
時間のかかる作品の熟成が始まったように感じます。今朝目がさめて
最初のシーンの直しのポイントに気付きました。
「神様、もう一度チャンスを下さい。」

旅のいろいろまたお伝えします。そして企画者の仕事にも精出します。
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by session-house | 2011-09-14 20:02 | Comments(2)