創る、伝える、企画する日々ダンス漬け!伊藤直子の超日常


by session-house

女の喜怒哀楽!

今週末に迫ったマドモアゼル・シネマの新作公演。ダンスシアターは振り付けが振りを作りそれを踊る、という行為から遠く離れています。たくさんの問いかけにダンサーが応え、その動きや言葉の断片をコラージュしていきます。ピナ・バウシュを初めて見た時の衝撃から30年近くたちました。真似してもあんな世界が見えるはずもなく途方にくれながら自分のダンスシアターと向き合ってきました。
「モノガタリを探して」の中にはたくさんの物語が見えたり隠れていたり、断片を一つの作品にする面白さが今回はありました。物語の劇中劇ととらえていた以前と比べると自由になりました。混在が怖くないのは現在という時と同じだからでしょう。
女たちの喜怒哀楽を文字通り見せていきます。福島飯館村の”一人の百姓のばあちゃん”と自分を語る菅野栄子さんの原発後の話を聞きながら、あの痛ましさや、しかし地に足の着いた生き方に深く共感しました。ダンスもダンサーたちが現在という闇の中で必死でやり続ける努力をしています。その切実さを伝え、語り続ける菅野さんの思いを受け止め、私たちの喜怒哀楽を形にします。ダンスですから楽しい形でそれをお伝えします。
是非見ていただきたいと思います。日曜日がまだお席に余裕があります。私のお知り合いの皆さま、飯館村の”一人のばあちゃん”とたいして歳の変わらぬ私ですが、ダンスという虚実の中で足を地に着けたいと努力しています。美術、衣裳の60代70代のプロが作る舞台の中で、若いダンサーたちが踊ります。まさにダンスは地に足をつける作業です。ぜひ今まで同様応援くださいますようよろしくお願いいたします。お待ちしています。
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by session-house | 2016-05-12 18:32