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創る、伝える、企画する日々ダンス漬け!伊藤直子の超日常


by session-house

ダンスの潮流

コンテンポラリーダンスは実に面白い表現ダンスですが、特徴の一番が「自由」となると、
観るのは形のあるバレエや歌舞伎が好き!が定番の社会の中でなかなか苦戦します。
27年もこのダンスの普及に取り組んできたものとしては、思うこともたくさんあります。

観客も特徴を自由といい、ダンサー自身も自由さが魅力といいます。
自由を大事にするダンサーたちの資質は、今の時代にあって役立つと、私は思っています。

ダンスで生活できないと嘆く前に、ダンスでどうしたら生活できるか考えて見ると、
”教え”は大きな武器です。誰にどう教えるか”ティーチングアーティスト”として未来を
開拓するのも、ダンサーで生活していく一つの答えだと考えます。
社会のどこに自分の蓄積を伝えていくか、そして自由に生きて表現している自由さを
伝えていけるか、探していくと働く現場は思いがけないところにもあるような気がします。

舞台で食っていきたいとなると、観る文化が衰えてしまった今の日本にあっては、
かなり難しいと27年の経験で残念ながら思います。観る文化を作ることと同時に、
新しい仕事の開拓が大事です。

マグナム・マダムのなっちゃんと昨日も公演精算と反省会をしながら、いろんな話をしました。
継続して、自分の独自の世界を公演として観てもらうが一番のやりがいのあることだけれど、
ティーチングアーティストの自分をもっと誇りに思い、社会に届けていくのも大事な仕事だし、
そこには起業の楽しみもありますね。

潮流は自分たちで作るのが、コンテンポラリーダンスという定義の無い自由なダンスに魅かれた
ダンサーの、出来ること、だと私は本気で思っています。




by session-house | 2018-01-26 18:57